■観察する時間
日本では、放射点のあるみずがめ座が昇ってくる時間が東京で午前1時半頃です。時間が経つにつれて放射点が高くなっていきますが、すぐに日の出を迎えてしまうため、限られた時間にしか見られません。観察に適した時間帯は夜明け前の1時間半ほどと短く、東京の場合は午前2時から3時半頃です。
■観察する方角
放射点は東から東南東ですが、流れ星は放射点付近だけでなく、空全体に現れます。より多くの流れ星を見つけるためには、空全体を広く見渡しましょう。
■観察する場所
見える流れ星の数は、観察する場所の空の明るさで変わります。街明かりの少ない、市街地から離れた場所を選びましょう。住宅街での観察はできるだけ街灯など人工の光を避けてください。また、放射点が低いので、背の高い木々や建物がない、開放的な場所がおすすめです。
地域ごとの星空指数(その日の夜空が天体観測に適しているかを表す指数)は、
こちらから確認できますので、ぜひ参考にしてください。
■観察する方法
肉眼で見られますので望遠鏡や双眼鏡は必要ありませんが、屋外の暗さに目が慣れる必要があります。最低でも15分ほどは夜空を見続けるとよいでしょう。立ったままだと長時間、上を向いた状態になるため、レジャーシートなどを用意して寝転んで観察するのがおすすめです。
なお、未明から明け方は一日の中でも特に冷え込む時間帯です。寒さへの対策も忘れないようにしましょう。
例えば、東京の5月6日午前3時の気温の平年値は15.9℃です。長い時間、屋外にいることを想定すると、長袖シャツにジャケットが必要です。また、街明かりを避けて標高の高い所へ行く場合は、厚手の上着をご用意ください。