花粉の飛散量は、天気や時間帯によっても変動します。日本列島に広く分布するスギの花粉飛散量が多くなるタイミングは、次のとおりです。
■気温が高く、乾燥している日
「気温が高く、乾燥している日」は、花粉が飛びやすくなります。気温が高いほどスギの雄花が開きやすく、放出される花粉量が多くなるためです。また空気が乾燥していると花粉が湿気を吸わず、より長い時間、空気中に漂います。
■風が強い日
風が強い日も、花粉の飛散量が多くなります。強風によって木々が揺らされることで放出される花粉量が増え、さらに風に乗ってより遠くまで飛んでいくためです。地表に落下している花粉も、強風によって舞い上げられてしまいます。
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雨の翌日雨が降ると雨粒と一緒に花粉も地面に落下するため、雨天時は空気中を漂う花粉が少なくなります。一方、雨の翌日に晴れた場合、地面に落下した花粉が乾燥して再び舞い上がります。地面に落下していた花粉量の分、通常より飛散量が多くなるため注意が必要です。場合によっては、前日の数十倍もの花粉が飛ぶことがあります。
■「正午ごろ」と「日没ごろ」
花粉の飛散量は、1日の中でも上下します。特に都市部の場合、「正午ごろ」と「日没ごろ」に、それぞれ花粉が多くなるといわれています。
日の出とともに雄花が開き、放出された花粉が風に乗って都市部にやってくるタイミングが「正午ごろ」であること、そして日中、上空高くまで舞い上がった花粉が日没のタイミングで地表付近まで降りてくることが原因と考えられています。
■気象予報士による「2024年の花粉飛散予想」
2024年春の花粉は、飛散量が多くなった前年に比べると少なくなる地域が多くなる見込みですが、例年比ではやや多く飛ぶと予想される地域も多く、今年も入念な花粉対策が必須といえるでしょう。
花粉シーズンに洗濯物を干すときは、花粉の飛散量にも気をつけたいですね。最新の花粉飛散情報も、あわせてチェックしておきましょう。